あまちゃんより半沢直樹のなぜ あまちゃんの人気は最終回を迎えた今日も衰えるどころか、あまちゃんロス症候群が続出するとさえ言われている。なにがそんなに引き付けたのが、最終回しか見なかった自分には全く分からないまま。そんな自分はむしろ半沢直樹の方にはまった。時代劇風というが劇画風というか、悪役のワルぶりが小気味よくさえ感じられ、主人公の苦悩を引き立てていた。半沢直樹訳の… トラックバック:0 コメント:0 2013年09月29日 続きを読むread more
最近読んだ本、これから読む本 最近読んだ本: 村上春樹 『1Q84 3』 柳井 正 『成功は一日で捨て去れ』 川嶋幸太郎 『ユニクロ』 リーアンダー・ケイニー 『スティーブ・ジョブズの流儀』 宇野重規 『<私>時代のデモクラシー』 熊倉千之 『漱石の変身』 これから読む本: 竹沢尚一郎 『社会とは何か』 岡田尊司 『マキャベリー的知性』… トラックバック:0 コメント:0 2010年05月18日 続きを読むread more
難解な本を読むときの心得 先日、とある哲学の先生のご講演を聞く機会があったのだが、その中で感心しかつ納得したことがひとつある。それは、難解な原書を読むときの心得とでもいうものだ。この先生は大学1年の夏に、習い始めたばかりのドイツ語で、ハイデガーの「存在と時間」の原書を読もうとしたのである。聞くだけでもかなり無謀な試みと思えるのだが、先生いわく、 「原書を読… トラックバック:0 コメント:0 2010年02月15日 続きを読むread more
1Q84の第3巻が出るということは 村上春樹の『1Q84』は、やはり第3巻が出るということで、Amazonでも楽天Booksでも(そしておそらく他の書店でも)予約を受け付けている。今回もやはり予約をしておこうと思うっているが、今回はポイントの付かないAmazonではなくて、楽天Booksにしようと思う。自分でもせこいというか世知辛いと思うけれども、無い袖は振れないというこ… トラックバック:0 コメント:0 2010年02月09日 続きを読むread more
いまさらながらの「1Q84」論 ふとしたきっかけで、大塚英志著の『物語論で読む村上春樹と宮崎駿』(角川Oneテーマ21)を読んだ。これまで、ハリウッド映画や最近の宮崎作品、さらには、宮部みゆきのファンタジー系の本を読んで、もやもやと感じていたことが、かなり晴れた気がした。結局みんな同じ構造なのだった。それはキャンベルが『千の顔を持つ英雄』で示した「行って帰る」物語であ… トラックバック:0 コメント:0 2009年12月02日 続きを読むread more
八ッ場ダム騒動 民主党がマニュフェストに掲げている八ッ場ダムの建設中止についてのニュースを見るたびに思うことがある。「人間の心理の複雑さである。八ッ場ダムが計画された当時は反対派だった(はずの、あるいは、と思われる)住民が、いまでは建設中止に反対しているのだ。 前原国土交通相が群馬県長野原町の八ッ場(やんば)ダムの建設予定地を視察した23日、建設… トラックバック:0 コメント:0 2009年09月27日 続きを読むread more
村上春樹『1Q84』 発売と同時に村上春樹を買ったのは『1Q84』が初めてだ。ブームに乗せられるのがどうも嫌で、ベストセラー作家の作品だといっそう嫌で、抵抗してきたのだが、ちょっと思い入れのある1984年にまつわる話らしいということで、Amazonで予約して買ったのだ。発売日の翌日ぐらいに発送されてきて、それでも手に取るまでに1週間ぐらい逡巡してから、ようや… トラックバック:0 コメント:1 2009年08月17日 続きを読むread more
図書室で借りた本を紛失したら 自分の通っている大学院の図書室では、春休みの期間中は普段の倍の1ヶ月間、図書を借りられる仕組みである。この春までそんな制度があると知らなかったのだが、たまたま春休み直前に借りに行ったところ、返却日が1ヶ月先であったので、初めて知ったのだった。借りたのは、カール・ポランニー著『大転換―市場社会の形成と崩壊』東洋経済新報社、1975年である… トラックバック:0 コメント:0 2009年04月18日 続きを読むread more
松岡正剛氏ライブ:内田洋行「日本の知と場」セミナー 10月16日の午後、内田洋行の知的生産性本部主催の「日本の知と場」というセミナーに行ってきた。基調講演は松岡正剛氏で、その後、野中郁次郎教授をモデレータとするパネルディスカッションがあった。松岡正剛氏の話はとても知的興味をそそるもので、目からうろこがぽろぽろ落ちてきた。 なぜ仮名は「仮」なのか。中国伝来の「漢」字を「真名」とし、日… トラックバック:0 コメント:0 2008年10月17日 続きを読むread more
温故知新:ドラッカーの警告「企業の目的は利益の極大化ではない」 以下の抜粋はやや長いけれども、ドラッカーの「チェンジリーダーの条件」(2000年)からのものである。が、驚くなかれ、これは、もともと、1973年に出版された「マネジメント」(日本語抄訳は1975年に発売)からの再録である。35年を経た今読んでも、その主張はぼやけることなく、むしろ危機感をもって迫ってくるものがある。 チェンジ・リー… トラックバック:0 コメント:0 2008年10月03日 続きを読むread more
運命の赤い糸?「リエンジニアリング革命」 手元に日焼けした「リエンジニアリング革命」がある。1993年11月に日本経済新聞社から発売され、バブル後の日本企業にひとつの解決策を提示した画期的な本であったと記憶している。自分自身にも、勤めていた会社の部署の仕事のやり方にも大きな影響を与えた本で、未だにAmazonにもBookoffにも行かずに手元にあるのは、ターニングポイントとなっ… トラックバック:0 コメント:0 2008年10月02日 続きを読むread more
課題:経営学の名著を30冊選べ 指導教授から「これと思う経営書を30冊リストアップして」との課題が出た。期限は明日の月曜日。30冊も挙げられるか?と不安になりながらも、思いつくままに並べて見たら、意外にも30冊を越えた。教授は「教養の類も入れて」とおっしゃっていたので歴史小説なども入れてみた。本棚を眺めていると、社会人時代やMBA時代に読んだ本があって、「これは面白か… トラックバック:0 コメント:0 2008年09月21日 続きを読むread more
2ヶ月半ぶりの更新 なんだかんだの間に2ヶ月半も更新をせずに過ぎてしまった。その間に北京オリンピックも終わってしまった。熱戦を締めくくった閉会式で白髪のジミー・ペイジがエア・ギター(?)でWhole Lotta Loveを演奏していたのが、印象的だった。日本じゃ、地震だ、猛暑だ、ゲリラ豪雨だ、と言っているうちに高校野球も終わって、お盆も過ぎて秋風が吹き始め… トラックバック:0 コメント:0 2008年08月25日 続きを読むread more
あこがれの書庫 唐突だが、書庫がある家にあこがれている。西洋では書庫(ライブラリー)があるのは教養のある家柄の象徴になっているし、東洋でも同じだろう。モデルハウスで本棚をここかしこに備え付けているのを見たことがある。さりげない装いが見せつけでない奥ゆかしさをかもし出していた。だが、自分の場合、現実問題として書庫が必要なのだ。普通の本棚には収まりきらない… トラックバック:0 コメント:0 2008年03月28日 続きを読むread more
朝令暮改の経営 「朝礼暮改」は良い意味で使われることは少ない。先日の日経プラスワンの調査でも、最も嫌われる上司は言動に一貫性のないタイプだとされている。 上司はここに気をつけて 1 .言うことや指示がコロコロ変わる 2 .強い者には弱く、弱い者には強い 3 .大事な局面で責任逃れ 4 .感情的で気分屋 5 .失敗を部下のせいにする 6 .… トラックバック:0 コメント:0 2008年03月05日 続きを読むread more
座右のゲーテ 「生まれが同時代、仕事が同業、といった身近な人から学ぶ必要はない。何世紀も不変の価値、不変の名声を保ってきた作品を持つかこの偉大な人物にこそ学ぶことだ。こんなことをいわなくても、現にすぐれた天分に恵まれた人なら、心の中でその必要を感じるだろうし、逆に偉大な先人と交わりたいという欲求こそ、高度な素質のある証拠なのだ。モリエールに学ぶのもい… トラックバック:0 コメント:0 2006年07月31日 続きを読むread more
ミステリーの真相は このところ、第134回直木賞を「容疑者Ⅹの献身」で受賞した東野圭吾氏の小説にはまり、受賞作を含め数冊を読んだ。ドラマ化された「白夜行」や「時生」、映画にもなった「秘密」、「レイクサイド」、「分身」など、同氏の小説はいずれもミステリー仕立てで最後までぐいぐいと引っ張られるように読んでしまうものばかりだ。 何冊か読んで、同氏の作品の手… トラックバック:0 コメント:0 2006年04月01日 続きを読むread more
なんだか恐い同僚のメール ひょんなことから自宅で勉強(?)継続を余儀なくされている毎日なのだが、会社には毎月1回レポートの提出を厳命されている。内容は、ハーバードビジネスレビューのまとめと、ビジネス関連書籍の書評だ。会社からは「自宅学習中も、MBAで学んだことで達成した能力レベルの維持をするように」と指示されていて、内心「そんなアホな」と思ったが、まあ、どのみち… トラックバック:0 コメント:0 2005年11月09日 続きを読むread more
恐怖の存在 先日のブログに、アメリカへの大型ハリケーンの襲来は地球温暖化が一因なのじゃないかと書いたのだが、そういう意見を一撃の元に払拭する本がある。ジュラシックパークの著者として有名な、マイクル・クライトン氏の最新作「恐怖の存在」だ。 恐怖の存在 (上) 恐怖の存在 (下) もっとも、同氏は決して地球温暖化傾向を真っ向から否定しているのでは… トラックバック:0 コメント:0 2005年10月01日 続きを読むread more
明日は憲法記念日 半島を出よ (上) この本を読むと、やはり現実は理論に先行するのかと思ってしまう。詳細な描写が続く部分がやや冗長だったり、時間感覚が取りにくかったりするのだが、着眼点と調査力、表現力には感服だ。惜しむらくは、結末が拍子抜けするほどあっけないことだ。もう少し毒のある終わり方を、これだけの事件の結末としては望みたい。日本のあり方をもっとえ… トラックバック:1 コメント:0 2005年05月02日 続きを読むread more
エピソード記憶とオペラント条件付け パブロフの犬の実験はよく知られているが、それが心理学の行動理論のことということはあまり知られていないかもしれない。梅干を見たら口の中が酸っぱくなるというのもそうだ。行動理論のレスポンデント行動と呼ばれるもので、動物が生得的に持っている、刺激によって機械的・受動的に誘発される反応のことである。こういう反応を起こす刺激と、ほぼ同時に無関係な… トラックバック:0 コメント:0 2005年04月18日 続きを読むread more
世論操作、情報操作 この本を読んで、再び某国の傲慢さと、日本のあり方を考えさせられた。 亡国のイージス 上 講談社文庫 ふ 59-2 人は誰でも間違った情報によって誤った行動をすることがある。そして、アメリカのイラク攻撃の例を出すまでもなく、間違った情報にのせられたふりをして、あえて本来なら許されない行動をすることもある。このところ、憲法改正論議… トラックバック:0 コメント:0 2005年04月09日 続きを読むread more
48億の妄想 筒井康孝氏の長編処女作である「48億の妄想」は1976年12月25日に第1刷がでているのだが、おおよそ30年後のいま読んでもほとんど違和感がなく、むしろ現代の病理の一端を予言しているかのような錯覚さえ起こさせる。2005年現在、世界の人口は約65億ぐらいだから、1976年当時の1.35倍にもなっていて、あるいはこの本で書かれている想像の… トラックバック:0 コメント:0 2005年04月01日 続きを読むread more
MECEという考え方は難しい? MECEというのは、ロジカルシンキングに出てくる考え方で、Mutually Exclusive, Collectively Exhaustiveの略である。意味は、「モレなくダブりなく」。例えば、何かの可能性やリスク、あるいは施策などを考えるときいろいろな場合に分けて考えると思うが、そのときにこのMECEを念頭において考えると、モレやダ… トラックバック:0 コメント:0 2005年03月04日 続きを読むread more
秘すれば花なり これは風姿花伝の有名な文だ。花伝第七 別紙口伝に「一、秘する花を知ること。『秘すれば花なり。秘せずは花なるべからず』となり。」とある。この「花」という言葉がさまざまな事柄を言い表すのが、この書物の味わい深さを出している。大辞林によれば、「観客の感動を呼び起こす芸の魅力、おもしろさ、珍しさ。また、それを追求・工夫し、感得する心の働き。」と… トラックバック:0 コメント:0 2005年02月13日 続きを読むread more
現象学と弁証法 同じゼミの仲間に一足先に修論を書き終えたのがいるので、ゼミの指導教官の攻略法を聞いてみた。曰く、「現象学と弁証法について書くこと、弁証法的現象学でも、現象学的弁証法でも可」というなんとも不可解な答えが返ってきた。どうも、ゼミの先生の興味は現象学と弁証法にしかなく、修論のテーマがそのことに絡んでいないと興味を示さないらしい。ただ、それ以外… トラックバック:0 コメント:0 2005年02月10日 続きを読むread more
次郎物語と日本人感覚 「次郎物語」。恐らく多数の日本人が一度は読むか聞いたことのある小説だと思う。夏休みの課題読書で感想文を書いた(書かされた?)という人もいるだろう。そういう私もそうだった。そして、「路傍の石」や「小僧の神様」、「こころ」などと、なぜかセットになって思い出されるのである。小学校高学年から中学校あたりで読んだと記憶している。どんな感想文を書い… トラックバック:0 コメント:0 2005年02月04日 続きを読むread more