「ー」長音の不可解

指導教官に頼まれて、とある雑誌に掲載予定の原稿のチェックをさせていただいた。中に、「リアリティーとアクチュアリティー」という言葉があり、自分はなんの迷いもなく、「ー(長音)」を削るようにとしるしをつけた。すると、雑誌の担当者から連絡があり、「雑誌の方針では長音を入れる」と言う。そこでハッと気がついた。自分はIT系の企業勤めが長かったので、そこでの慣習に染まっているのだ、と。プリンタ、スキャナ、コンピュータ。語尾の「ー」は省略するのがあたりまえ。だが、マネージャーはマネジャーだったような?はてさてどういうことなのか。「ー」を付けないとその分の文字数が稼げるから、という理由がうろ覚えで頭に残っているのだが、ググッてみたら、このような解説が見つかった。

パソコンメーカーによると、説明書などのパソコン用語はJIS規格に従って書かれています。

 JIS規格は、用語や記述記号についても定めています。外来語で、英語の語尾が「‐er」「‐or」「‐ar」の場合、一般には長音符号で表記しますが、JIS規格では、学術用語や別の規格がある場合はそれに従い、それ以外の場合、その言葉が3音以上であれば、長音符号を省くのを原則としています。プリンターは、4音ですので、「ー」を省き、プリンタとなるのです。

 このルールは、パソコン用語に限ったことではなく、JIS規格では、エレベーターが「エレベータ」となります。
(2005年09月21日 読売新聞)


Reality、Actualityの語尾は上記に当てはまらないので、長音記号が必要なのだろう。しかし、だ。「バーチャル・リアリティ」は「ー」がないほうが多いように思うが、どうなのだ?マネージャーがマネジャーになっている理由もこれでは分からない。しばらく、他の雑誌や新聞を読むときに、気になってしまいそうだ。

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この記事へのコメント

HC
2009年10月03日 02:30
言語学的には、計測するとerの部分が長く発音されているそうです。昔の技術家庭の教科書では、ブザ(ブザーのこと)と書いてあったな。
電気大の脇先生の本(20年以上前)で、情報処理学会の論文提出用原稿用紙が大きすぎて使いにくいことや、本件(長音記号の省略)について記述があった気がします(厳格に赤が入る)。
某ソフトウェア大手の文書ガイドラインでは、長音記号を使うように最近方針が改まったと記憶します。
学術用語や別の企画があればそれに従い。。。というところが面倒なのだと思いますね。ダブルスタンダード。